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更新:2004/12/24



ミントドロップ


周囲(みんな)にできること
ボクにはできなくて
周囲がボクを
嫌いになってゆく

ボクがしたいこと
周囲はしないから
ボクも周囲を
嫌いになってゆく

取り残されても
たぶん
行く手は消えずに
険しくも美しく
苦しくも楽しいはずさ

誰もがそうだということが
いったい何の
慰めになるって言うの?

安心こそが
幸せとは
限りたくないよ

仲間はずれにして
思いきり追いやって
恨めしい顔は
してあげられないけど

宇宙の果てまで
弾き飛ばしてかまわない
そんでズバ抜けてるって
勘違いさせて

多数決で負け続け
透き通った体は
どこへ行けばいいやら
でもどこへだって
行けそうさ

誰もが持つべきアイテムは
誰でも持てそうなアイテム
なのに欲しい

逆らうんじゃない
ただどれにも
解け合えぬだけ

誰もがそうだということが
いったい何の
口実になるって言うの?

危険や不安のない暮らしに
いったい何の
価値が見い出せるって言うの?

安心こそが
幸せとは
限りたくないよ


誕生:1998(詞:10代の頃の散文にて構成)




ささやかな決意


頬杖をついて
窓の外の風に
髪を泳がす

目を閉じてみたら
案の定のほろ苦さ

まごついても
押し通しても
いくつかの汚さと
交わったよ

誰からも愛されたい
そんな自分を
愛することができなかっただけ

偽らなくちゃ
離れてしまうものは
もう
繋ぎ止めたくない

目を閉じていても
視界が赤らむなら
光は近い

眩し過ぎてまだ
瞼が上がりきらない

皮肉っては
卑屈になって
手応えは虚しさを
募らせたよ

誰からも愛されない
そんな自分も
愛せるようになりたかっただけ

心残りのない
結果などないし
もう
堪(こら)え過ぎたくない

欲張りだからと
ワガママだからと
悩みを抑え込んでばかりじゃ
閃きも尽きそう

誰からも愛されたい
そんな自分を
愛することができなかっただけ

偽らなくちゃ
離れてしまうものは
もう
繋ぎ止めたくない

報われない
そんな自分も
愛せるようになりたかっただけ

心残りのない
結果などないし
もう
堪え過ぎたくない


誕生:1993(詞:10代の頃の散文にて構成)




プラスドライバー


その痛々しいネジ
外して血を流そう
カサブタになるまで
見守るから

中指だけ曲げようとも
薬指つきまとう

「誰にも負けない」
「誰よりも」と
比べてる
測れちゃう
そんじゃ大したことない

その痛々しいネジ
外し傷を洗おう
絆創膏で隠しちゃ
膿んじゃう

弱くはなるけれど
軽くもなるはずさ
完全無欠だなんて
白けさせる

ぼんやり眺めてみる結晶
足もとカスだらけ

生まれた物は
やがて土に
作られた物は
やがて罪になりそう

世のため人のため
結局 自己満足
潔癖性も
この星かじってるや

他人(だれか)のエゴに敏感
負け犬の遠吠え
常識を盾に
踏ん反り返るように

不満や自慢しか
こぼれぬ口にジッパー
破裂寸前のとこで
跳ね回ろう

掟を打ち立てない
そんな掟の下
算数ドリルもできない頭で

ズキズキしてるなら
あいにく絶望じゃない
ムズムズは治りかけ
引っ掻かないで


誕生:1990(詞:10代の頃の散文にて構成)




境界線


ありえない事に
見惚れてるよ
時間に突かれながら

心に生えた
雑草はもう
農薬まみれで死にそう

あぁ、いつだって無防備さ
そろそろ免疫も付いた

コンクリートのヒビは
稲妻のようだし

ボクは走るよ
君に止めてほしいから
ボクは走るよ
君が止めてくれるまで

喜ばすより
驚かす方が好きなんだ
この危うさをんで

誰にも追われず
逃げ込んだのは
ドブ臭い、空が狭い街

染み着いた物
まぎらわせたい
拭い取るには手遅れ

いや、いつだって不本意さ
渡る綱の名は
「ボーダーライン」

笑顔のメークの下
脂汗かきながら

ボクは走るよ
君に止めてほしいから
ボクは走るよ
君が止めてくれるまで

狂ってるという自覚は
まだまともな証
貴んでも
目指さないで

壊さなきゃ
診れないかい?
壊したって
看てくれっこないんだろう?


誕生:1997




霧散


迷い込んだ
森でアナタを
見つけた気が
していたのだけど

木々は倒され
霧だけ残った
のども潰れ
よろめきながら
ただ…

アナタの中に
同じ気持ちが
芽生えないなら
こんな気持ちは
消してしまって
跡形もなく
跡形もなく

立ち込める
霧でアナタが
見えない気が
していたのだけど

すべて晴れたら
アナタの姿は
どこにもない
きっと初めから

愛してるなんて
愛せてるだなんて
思い上がって
哀れみ引いて
貪ることや
待ちわびること
忍ばせつつ
繰り返していた

アナタの中に
同じ気持ちが
芽生えないなら
こんな気持ちは
消してしまって
跡形もなく
跡形もなく

白さを踏み付けずには
居られない
言葉は涙や血に
代われない

乾いた花びら
剥がしてゆくよ
憎んでも
朽ちてゆくだけの芯


誕生:1991 脱皮:1997








(c)Ruka Ibuki