25. 破けた雑巾
好きにしていいよ
それとも抵抗されたい?
命ごと今
つむじ風に預けてる
明日には 吊るし上げられるのだろう
悪い例として
身のほど知らずだった
愛が、愛が欲しいだなんて
無謀にも願ってた
怖いもの見たさだった?
自分が、自分が輝く日を
ひたすら目指した
擦り切れもしないで
震えた手では 何一つ濯ぎきれず
乱れる呼吸を 制する打撃を待ってる
誰かしら 見習ってくれるかもしれない
悪い例として
生まれてきてごめんね
愛を、愛を求めておいて
少しも配れてない
死ねずにいてごめんね
自分を、自分を汚したのは
自分だと気付いた
湿っぽさに安住して
誕生:2002
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24. 致命show
真顔で この地球(ほし)の 行く末 案じれば
殺し合いにバンザイ 性欲にはバイバイ
喜ばしい事に えらく鈍く
綺麗な物に対し えらく疑い深い僕
墓穴を掘る ためだけにある シャベル
掬い上げる よう掘り下げる ソウル
死にたくなれたら どんなにいいだろう
生きたいのに 死ななきゃいけない気分じゃなくて
死にたくなれたら どんなにいいだろう
傷はその数より 傷はその位置によって…
気休めにもならない フレーズがのさばり
縮こまらぬ限り入れぬ宿で 血だるまに
不要っぷり 有害っぷり 刳り
望み通り 目論み通り 調理
死に場をここらに 決めてもいいかい?
これ以上も これ以下も もう見たくないんだ
死に場をここらに 決めてもいいかい?
何も言い切れないと 誰か言い切っちまえよ
誕生:2002
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23. 地下室のバリケード
この世で確かだと言えるのは
自分の胸の痛みだけかのような夜
暗い 暗い方へ 延びて行く階段
その向こうから 天使のすすり泣く声
出ておいで
そこにいるのは判って、判って、判ってるんだ
呼び掛けに さぁ、応じておくれ
聴こえないのか? 聴いてないのか?
なぁ…
生きとし生ける物 やがて死す
何故に こんなにもムキになってるのだろう
暗い 暗い方へ 放たれる銃弾
その背後には 悪魔がほくそ笑む影
破らないで
少しずつでも解いて、解いて、解いてって
愛情さえ 入り込めやしない
地下室のバリケード 潜んでるデリケート
で、で、で ?
とぼけてられる奴のがオカシイんじゃ?
毒殺されたハリネズミを前に
神のおかげ? 神のしわざ?
あの日ボクの口を塞いだ
あの手を踏み潰したい
出ておいで
そこにいるのは判って、判って、判ってるんだ
呼び掛けに さぁ、応じておくれ
もういいよ、もういいから
もういいよ、もういいから
なぁ…
誕生:2001
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22. 痣
かわしきれなかった事 あふれてしまった物
「どうにでもなれば良かった」
最後の悪あがき
通り過ぎてく人々 ふがいない自分自身
用意される それなりの明日は ただ 目障りで
ずっと 流離いながら 本心(こころ)を虐げた
時に その強ささえも 恨めしくてたまらずに
大胆でいられたのは 大事じゃなかったから?
警戒をしだしたのは 貪欲になったから?
なだめる声が飛び込む 換気扇が回りだす
ジョーク織り交ぜ 隣の君は まだ にこやかで
そっと 頭を撫でて 本心を覗くんだ
ここでだけは 今だけは 寛いでもいいのかな
君が教えてくれた 消えてほしくない痣
壊してしまいそうなほど 抱きしめていたい世界
君に呼び起こされた 優しさ=優れもの
できる限りを尽くして 響き渡らせて行こう
この柵の向こう側で この柵の向こう側へ
誕生:2001
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21. 胼胝
人は皆…とか言えるほど
誰かに訊ねた例は無い
世界一…とか言えるほど
何処かへ出向いた例も無い
もしもの話じゃ 恐れ入れない
いつかの話じゃ 舞い上がれない
それしきの事に感動できる君にキスを
これしきの事に憤慨しちゃう僕にメスを
粉々にして オブラート用いて
摂りやすくしたんだ
かなり苦いが 効き目あり
不吉な夢とはオサラバ
「全て」の中身を 全て挙げて
誠実そうに 見せ掛けないで
旧式なほうが無難だなんて君に拍手を
良識ですらも負担だなんて僕にマスクを
菌は どんどん強くなる
新たな薬の開発に伴い 消滅しかける度
変貌し 増殖し どんどん強く
それしきの事に感動できる君にキスを
これしきの事に憤慨しちゃう僕にメスを
旧式なほうが無難だなんて君に拍手を
良識ですらも負担だなんて僕にマスクを
誕生:2001
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