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更新:2002/12/24



30. PUBLIC REST ROOM


鍵を持ってない誰かが こじ開けたドアから
次々と上がり込む 野良犬たち
残飯を喰い散らかして そそくさと出て行く
僕はと言えばそれを 天井裏で窺ってる

ここは忌まわしい物を仕舞い込むだけの為に
造られたかのよう

いずれ こんな事だって慣れっこになっちまうさ
見向きもされないで居るよりはマシだろ
そう思いでもしなきゃ 取り壊されるのみ
尤もなんじゃないの?
全うしてやったらどう?

自称「芸術家肌」のガキが スプレーを片手に
闇夜という友達と 戯れ合いだす
アヤツは 無くてはならない場所を知らん振りする
しかしながら なかなか愛してはもらえぬ場所を

ここは麗しい物を引き立てるだけの為に
使われてるのか

いずれ こんな事だって慣れっこになっちまうさ
見向きもされないで居るよりはマシだろ
そう思いでもしなきゃ 取り壊されるのみ
尤もなんじゃないの?
全うしてやったらどう?


誕生:2002




29. 助手席に乗せた焦燥


キズだらけの愛車
標識の通り 見通し悪い路 スピード緩めりゃ
後ろから 高らかなクラクション

あのガードレール 突き破ろうが
誰も誉めてくれそうにない

僕がそういう奴なのか 今はそういう時期なのか
僕がそういう奴なのか 今はそういう時期なのか
悲しすぎて 笑えてきた
シラフだってのが また良い

トランクに積んである 死骸の臭いが
きつさ増す前に あの娘に会いたい
枕カバーを 替えはしたけども

「取り上げたその剃刀で、私の邪推を切り裂いてよ」

あれを最後にしたくない 君もそう思わないか
あれを最後にしたくない 君もそう思わないか
苦しいくらい 快くて
抓り合った痕は もう無い

切り裂いてよ… 切り裂いてよ…
切り裂いてよ

僕がそういう奴なのか 今はそういう時期なのか
あれを最後にしたくない 君もそう思わないか

次のパーキングエリアで 喉を潤すとしよう
次のパーキングエリアで 次のパーキングエリアで


誕生:2002




28. 蔓


君を泣かすつもりは 微塵も無かったんだと
弁解しかけたけど
それは こんな事で泣いちゃう君が変と
侮辱するも同然

腫れ物に触り合うようで 気疲れはピークに
またもや君は「恐れ多い」って
とても口惜しそうに 擦り抜けてゆく

君自身が許せぬ君を 僕はどう愛せばいい?
だって 伝わるはずないだろう
この胸の内

まるで役に立てない自分が厭になって
君から遠ざかった
けれど役に立ちたい自分を捨てきれず
視線は君の方へ

心から謙れたら 幾らかラクになる?
酷い仕打ちにも挫けないで
当然のごとく 両手 広げた?

そう言えば 君もよく似た思い示してた
ちょっと 軽んじ過ぎたみたい
その胸の内

まやかしに乗っかったり 他人を罵ったりばかり
そんな僕への頼りがいを 何度も力説してくれた君

君自身が誇れる君に 気付けた時には
きっと 君以上に喜ぶ僕がいるだろう
いつまでだって待てるさ
見込んでるから


誕生:2002




27. ヒートアイランド


溶け出した本性は 泥濘となって
君を視界から追放したがる

傷む物を好み
じめついた場所で 生い茂ったものの
誰も寄りつかない
そんな
カビみたいな存在の 肩を持つ奴に
僕は どれくらい出会すのだろう
この鼓動は そいつを知りたいが為に
未だ止まろうとしない
という事にしておこう

蒸発しない過去は 竜巻となって
僕を地上から抹消したがる

臭い物を探し
気狂いのごとく 飛び回ったあげく
力尽きてしまう
そんな
ハエみたいな存在の 肩を持つ奴と
僕は どれくらい連めるのだろう
この脈は そいつを知りたいが為に
今も打ち続けてる
という事にしておこう

そして baby,
お前の胸に耳を当て
手首を握って
守ってみせると
うそぶいてあげたい
うわ言のように

素肌すら剥ぎたくて
仕様がなくなっても

息があるうちは 雨乞いもできる
息があるうちに 雨乞いをするんだ


誕生:2002




26. ゾンビ


刃渡り14cmの ナイフを手に僕の
脇腹へ突進してくるオマエ
狙いをつける事は 外れをつくる事さ
縮まる寿命を 愁えるがいい

怒鳴りたてるか? 掴みかかるか?
相手にしてやるってのか?

肉眼じゃ見えない物は
そこに無いって言い放ちたい
信じなきゃいけない物に
すがり付く気になどなれない

小人が寄ってたかって しかも夜通し僕の
額を目がけて石を投げつける
外れを設けないと 当りを祝えないな
なるほど 実によくできた世界

シラミ潰し… いや、モグラ叩きだ
ぼちぼち遊び飽きたろう?

肉眼じゃ見えない物は
そこに無いって言い放ちたい
信じなきゃいけない物に
すがり付く気になどなれない

手応えを感じぬ物の
傍らを彷徨きながら
悲しみを正当化するも
そんな自分への怒りがまた
生き甲斐かのように滾るよ


誕生:2002






※ 誕生:大まかな旋律が生まれた年
  脱皮:詞の中心思想が変わった年

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