脱獄囚
長いトンネルの
出口附近で
また事故だとよ
大惨事だとよ
叱られたいかのように
拗(す)ねては
愛すべきものさえ
遠ざけて来た俺
何度 痛い目に遭えばいい?
生きていたくなくなるまで?
引き裂いてしまえた仲
死んでも直りそうにない
おまえをバカと呼ぼう
波立つぐらい
潤ってた日々
低空飛行で
最果ての地へ
自分自身を
卑(いや)しめ過ぎては
愛すべきものほど
遠ざけて行く俺
何度 痛い目に遭えばいい?
生きていたくなくなるまで?
渦巻いていやがるのは
被害者意識だけ
おまえはマゾなのか?
裸眼で歩くネオン街
ふとぶつかる肩と肩
解らせようとしてばかりで
解ろうとなどしちゃいないんだ
なぁ、そうだろう?
何度 痛い目に遭えばいい?
生きていたくなくなるまで?
せいぜい孤独を気取り
同情を乞い続けろ
どんな病名が付くやら
誕生:2006
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不発弾
今 屋上から 見下ろした地面は
グロテスクな僕を 受け止めたがってる
急行列車が 通過する音の中
流れ落ちる真っ赤な それが描く円
何もかも愛せやしない
何ひとつ愛せないんじゃない
さまざまな時があり さまざまな面がある
同じものでも
あまりの寒さに 足早になる帰路
ポケットに両手を 入れたまま滑(すべ)った
縫い合わされた 傷はムカデのよう
生き延びて良かったのか 本当に僕は
何もかも愛せやしない
何ひとつ愛せないんじゃない
こんな僕にでもできる
こんな僕だからできる ことをしなくちゃ
死ねる日なら来る
死ねる日なら来る
誕生:2006
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延長戦
曇り空の下 生乾きの服
放たれる臭み 歪まされる顔
蒸し返すように 次 次
押し倒すように 次 次
楽になりたいんだ
泣くことしかできなきゃ
泣けばいい
楽になりたいんだ
泣くことができるなら
泣けばいい
クシャクシャにすれば 丸まるだろうに
ビリビリと破き 散らしてばかりさ
巻き起こるように 次 次
沸き上がるように 次 次
動いてしまえるぜ
眠っている時でさえ そのカラダ
動いてしまえるぜ
止まっている時でさえ そのココロ
楽になりたいんだ
泣くことしかできなきゃ
泣けばいい
楽になりたいんだ
泣くことができるなら
泣けばいい
誕生:2006
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純然たる邪念
平穏な日々だ 不気味なほど
心身ともに いたって元気で
ただ面倒なヤツを相手に
忙しい振りしてんだけ
そこに張り付いて どうすると言うのか
それを突き止めて どうなると言うのか
咲き乱れよ 情念の花
覆い尽くすがいい
敗北も 反則さえも
散り行く上で
単なる欲が 愛だと名乗り
消え入るのを ためらってるが
酔い潰れ 泣き疲れ
睡魔に襲われたがってんだ
誰に招かれた? 小汚い街へさ
何を当てにした? 薄暗い部屋でさ
咲き乱れよ 情念の花
飾り立てるがいい
錯覚も 憶測さえも
散り行く上で
散り行く上で
誕生:2005
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ノラ猫の舌
汚い所は 汚しても大丈夫
そんな気にさせて 洗われずにいる
どうして呼んだの?
どうして抱けたの?
怯(おび)えた目は 怪(あや)しむ目に
見たくない
もう、この上など ありえないもの
落ちずにいたいから 自ら降りる
嬉し過ぎたんだ
ヒビ割れた皿に 盛られて行く料理
食べ尽くされぬよう まずくしてあったっけ
独り密やかに 最期を迎えたい
戯(じゃ)れつく手は 損なう手に
触(さわ)れない
ねぇ、君には ふさわしくないでしょ
試してしまう その包容力を
噛みつくことで
見たくない
もう、この上など ありえないもの
落ちずにいたいから 自ら降りる
触れない
ねぇ、君には ふさわしくないでしょ
遠く 遠く 遠く
嬉し過ぎたんだ
誕生:2005
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