70. 迂回癖
一つ通りを間違えただけで
そこは別世界のように静かで
自分の影にすらビクついてしまった
風に舞う枯れ葉たち
小声で笑ってら
どこへ何を運ぶべく急いでたの
あのデコレーショントラック
歩いてみて分かった
歩けない距離じゃなかった
無くしてしまえば
要らなくなれるさ
宝箱の中のそれさえ
生まれて間もないうちの僕らは
恥じらいもなく裸でいたが
大事な所ほど見せがたくなるんだ
昨日も塗り潰した
好きでもない色で
冷蔵庫の奥の方まさぐったら
毒と化したモンばっかり
迷うも転ぶも
行き着こうとするがゆえ
飢えてきたのなら
愛しくなれるさ
ゴミ袋の中のそれさえ
小さな器からダラダラこぼれる
そいつを受け止めてくれてたのは誰
包帯を巻こうが隠しきれやしない
気付いてもらいたさに
今ごろ気が付いた
始発に飛び乗った
誕生:2008
69. 片付いた部屋で
ラストシーンを巻き戻す
これで何度目だろう
擦り切れてしまえばいいのに
君にとっての幸せ 僕はとっても辛い
もう寄り添ってはいられない
欲深い目で見つめぬよう
罪深い手で触らぬよう
捧げたモノなど忘れ去ろう
どんな風に変わろうとも
君は君だ かけがえない
なるべくして そうなったのさ
幻想じみた夢にグッバイ
証拠集めに走り握り締めたのは
愛されてた事実なんかじゃなく
付き合わせていただけ
割り込んでただけ
そんな日々の欠片ばかり
誰に見せびらかすつもりで
何を捨てずにいるつもりだ
実らぬワケから思い知ろう
どんな朝を迎えたとて
ここを越せる気はしないが
その意中に居座れずに
泣き暮らした過去にグッバイ
君ありきの僕にグッバイ
誕生:2007
68. Warm Up
ぶち当たり折れた骨
しばらく固定してれば
元通りになりそう
そこに懸けてたのか
外せたって伸ばせないね、まだ
掴み取れやしないだろう
すぐにはできっこないんだ
その痛み感じてこそ
掴めることは喜ばしい
悪びれて正座した
おんなじ姿勢でいなきゃ
爪弾きにされそう
それを避けてたのか
崩せたって進めないね、まだ
走り出せやしないだろう
すぐにはできっこないんだ
その痺れ感じてこそ
走れることは喜ばしい
戸惑わずにいられまい
いざ解き放されると
怖じ気づいてしまうもの
そんな脳(キミ)ゆえ愛くるしい
呼吸していよう
誕生:2007
67. 晩冬
眠気を誘う揺らぎに乗り
夕焼けを眺めてる
また終わり始めた今日を
引き止める術などない
部屋中の明かりを消して
星空を眺めてる
心惹かれてしまうのは
似合わない物ばかり
それどころじゃないのに
それどころじゃないのに
いつまでこうしている
いつまでそうしてる
予報の通りに広がる
雨雲を眺めてる
少し強めのアルコール
流し込み笑ってみる
それどころじゃないのに
それどころじゃないのに
いつまでこうしている
いつまでそうしてる
漕ぎ着けるはずだった
あの場所は遠ざかってくだけ
でも言い聞かせたんだ
この命の使い道はあると
叫ばなくてもいいよ
暴れなくてもいいよ
ちゃんと見てる
聴こえている
こんなにも傍にいる
ひとりだって伝えよう
どこでだって伝えよう
伝わるよう 伝わるよう
伝わるよう
ひとりだって
どこでだって
名前などなくなってもいい
その声が届くなら
身体すらなくなってもいい
その声が残るなら
誕生:2007
66. フリーダム
行列の最後尾で
背伸びし続けてみるも
匂いすら嗅ぎ取れない
捌け口を探し出せず
矛先を捻じ曲げてく
ハイエナのごとき目で
誰でもいいから謝らせてやりたい
叩き潰して見下ろしていたい
次から次へ飛び掛かる
正義という名のマントまとい
恨み辛みが四方八方
すぐに閉ざせるはずなのに
切り替えられるはずなのに
そのまま
余るほどある食い物
飽きるほどした戯れ事
空しさで満たす胸
嘘でもいいなら喜ばせてあげたい
迎合しまくって微笑んでいたい
隅から隅へ行き渡れ
図々しいくらいの勇気
どこのどいつもエンターティナー
まるで呼ばれたかのように
選び抜かれたかのように
そのまま
立ち上がれるのさ
燃え上がれるのさ
誕生:2007
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※ 誕生:大まかな旋律が生まれた年
脱皮:詞の中心思想が変わった年
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●All lyrics Ruka Ibuki
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